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學生論文寫作

​留学生入試・漢字圏留学生

 私は2021年4月から大学院入試の受験勉強をし始め、2022年2月にお茶大に合格しました。この一年間の経験とその前の個人経歴についてお茶大に進学したいと考えている皆さんにシェアしたいと思います。ご参考になれば幸いです。

大学の時、私は交換留学生として、2017年に日本に到着しました。2020年卒業後に帰国しましたが、その2年間にわたる留学生活で、私の日本語力が鍛えられ、日本語能力試験N1レベルでもいい成績を収めました。その後、中国の故郷のある教育機関で日本語教師を務め、生徒たちととても楽しく充実した半年を過ごしました。その半年で、私に大学院の入試を受け、日本語教育の勉強続けたいという考えが生じました。

 生徒たちと付き合っているうちに気づいたのは、日本語の学習動機が低い生徒が多くいるということです。日本語に興味を持つ生徒は最初は積極的に勉強しても、その熱意がだんだん消えてしまう傾向があります。その時、自分が生徒のために何ができるかという問題について考えていましたが、授業を面白くしたり、仲良くしてあげたりすることしか考えられませんでした。しかし、実際の効果はなかなか見られませんでした。このことにより、学習者によりよいフィードバックをするために、学習者の動機づけの促進に興味を持つようになり、それが進学を考えるきっかけとなりました。

 今思い出せば、受験勉強の日々がまるで昨日のようです。日々、日本語教育の用語を暗記したり、研究計画書を作成したりして猫の手も借りたいほど忙しかったですが、充実した毎日でした。特に研究方法の部分で散々悩んでしまい、多くの本や論文を精読しました。そして、面接のため、聞かれそうな質問に自分の答えをまとめて5000字ぐらい書き上げ、毎日熟読して暗記しました。そのおかげで、面接の時に先生の質問に全部答えられました。今思い出してもその時の勉強は辛く、夜こっそり布団の中で泣いたこともありますが、頑張り切った自分に感謝しています。

 出願する前に、募集要項をきちんと確認することが重要だと思います。成績証明書は中国語版と英語版を提出し、学位証明書は大学のではなくCDGDC(教育部学位与研究生发展中心)から発行されました。

 コロナの影響で受験形式は面接だけでした。面接は計30分で、最初は専門用語について聞かれました。そして研究計画書の紹介や内容について20分ほど聞かれました。そこからもわかるように、自分の研究計画書の中身をしっかり把握することが大事だと思います。

 最後に受験のため読んだ本を紹介いたします。

(1)ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド第4版』翔泳社.

(2)庵功雄(2019)『新しい日本語学入門―ことばのしくみを考える―第2版』スリーエーネットワーク.

(3)迫田久美子(2020)『日本語教育に生かす第二言語習得研究 改訂版』アルク.

(4)青木直子・尾崎明人・土岐哲(2001)『日本語教育学を学ぶ人のために』世界思想社.

(5)高見沢孟・伊藤博文(2004)『新・はじめての日本語教育 基本用語事典』アスク.

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